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Firefox>新バージョンを世界同時公開
ウェブブラウザー「Firefox」を改良した新バージョン「3.5」が米国時間6月30日早朝(日本時間7月1日未明)、世界同時公開される。
Firefoxは設計情報を公開しているオープンソースの無料ブラウザーで、米国ではモジラ財団(カリフォルニア州)、日本ではモジラジャパンが提供している。米調査会社ネット・アプリケーションズによると現在、日本でのシェアは20%に上る。
今回の改良で、閲覧したサイトの履歴が保存されない「プライベートブラウジング」機能、特定のサイトに関する履歴だけを削除できる機能をつけたほか、携帯電話の機能として一般的になった位置情報通知機能をパソコンでも利用できるようにした。既定のプロバイダーとしてグーグルのロケーションサービスを採用。利用者が通知を許可すると、近くの無線LANアクセスポイントの情報とパソコンのIPアドレスを同サービスに送信。現在地を取得する。携帯電話の基地局やGPSを利用する場合に比べ、精度は低いという。
「3.5」は「2」より10倍、「3」より2倍の高速を誇る。瀧田佐登子・モジラジャパン代表理事は「この1年間でブラウザーの処理速度に注目が集まるようになった。これからのブラウザーは速くて当然になる。(処理を速くすることで)ウェブ利用者を多くの制約から解放したい」と語った。
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